「仲村ー」 「ん?」 声がした方に振り返った。 「1時間経ったら起こして」 はい……!? ソファーで横になっている声の主にあたしは近付いた。 「あたしは目覚まし時計!?」 「そーじゃねーの?」 声の主はニヤリと笑った。 なっ……! ムカつく悠! そう。 あたしのクラスメイトの桐谷悠も、一応探偵。 だけどあたしとは違い、みんなに探偵だってことを秘密にしてる。 理由は教えてくれないけど。 ……はぁ、紹介疲れた。