「気が合うね」 「そーですね」 お互い、ニヤリと笑う。 なんか意気投合してるよ。 しかも話題がマニアック。 「ここらへんは景色が凄いんだよ。君達も分かるだろ?」 「はい」 確かに、海も山も建物も。 世界遺産レベルだ。 「そういうのを写真に撮れるのは幸せだ」 悠に写真を頼んだやまっちさんも、そう思ってるのかな。 「……少しだけど、分かる気がします」 悠が呟いた。 そこから暫くの間、沈黙が続いた。