結構怖いね。 「何その紙」 悠も覗き込んで見た。 「よく分かんない」 あたしは悠に見せるように紙を少し動かす。 悠は紙をあたしから奪った。 そして、 「…………無視」 紙をくしゃっと丸め、ごみ箱へ投げた。 そこそこ距離遠いのに、あっさり入る紙。 ……って無視すんの!? 悠はスタスタと男子部屋に行ってしまった。 そんなに眠かったのかな。 確かに悠にとってアレは究極に面倒なことだった。 なんせ寝ようとした時、だからね。