「……密室は置いといて」


悠が眼を閉じ軽く息を吐く。


「ん?」


「容疑者絞らねーと」


「……」


そーだったぁぁ!!

忘れてた!


まずはそこからだよね。


「とりあえず合い鍵のこともあるし、若奈さんからだね」


あたしは階段を下りようと右に行った。


しかし悠は左に。


「階段こっちだよ?」


悠は足を止めない。


「寝る」


ええっ!


今……7時。


早くない?