だけど悠のお父さん!? 「なんなら今から父さんに電話しよーか、平山健介警部?」 悠は口の端を上げ、余裕の笑みを浮かべる。 と同時に平山警部の顔が青ざめた。 だって平山警部、自分の下の名前言ってなかった。 なのに、悠が知ってるってことは……。 「さ……先程はあのような態度、失礼致しました」 平山警部が改まる。 「いやいや。分かればいんだよ、分かれば」 え、本気で警視総監の息子なんだ……。 知らなかった。 ……って。