ハル)「いや、早すぎるだろ。」
アオイ)「まあ、まあ。開けてみて。」
箱を開けると、中から出てきたのは、腕時計だった。
ハル)「・・・あれ?コレ、そのネックレスの隣に置かれてなかったっけ?」
アオイ)「あ、うん。
実は、あの時、ネックレスじゃなくて、この腕時計見てたの。
陽に似合いそうだなぁ・・・って。
でも、陽が来ちゃったでしょ?
だからサプライズ、サプライズ♪」
あの時・・・つまり、雑貨屋に、葵の誕生日プレゼントを陽と2人で見に行った時の事だ。
この腕時計を見つけた瞬間に、自分の誕生日プレゼントを見ていたはずが、陽の誕生日プレゼントを見る事にシフトチェンジしていたのだ。
しかし、陽の誕生日プレゼントを見極めていると、いつの間にやら陽が隣に居て、誕生日プレゼントの事を聞かれたため、とっさに、腕時計の隣に置かれていたネックレスを指差していた―――という訳なのだ。