?ちなみに?


陽が、葵を空き教室に連行している頃


ヒカル)「なぁ、陽、どこに行ったんだ?」

メイコ)「葵の所よ。」

ヒカル)「あ?、なるほど!だから、あんな切羽詰まった顔して走り出したのか。」


今まで、状況があまりわかっていなかった光流も、芽衣子の一言で、納得したようだ。


メイコ)「それにしても、陽君の独占欲も、一級品ね。」

ヒカル)「でも、本人に言っても無駄なんだろうな。」

メイコ)「・・・・・・それもそうね。

・・・でも、【護ってくれる王子様】なんて、素敵じゃない?」

ヒカル)「・・・お前は、俺が護ってやるよ。」




メイコ)「・・・護ってくれた事なんて、あったっけ?」


ヒカル)「なっ・・・あっただろう!?

あの、【芽衣子の誕生日に、芽衣子のファンが、手作りのテディベアを渡してきた事件】!!」

メイコ)「名前長っ!」




ヒカル)Σ( ̄□ ̄|||)


コホンッ
ヒカル)「その・・・事件の時、テディベア突き返してやったの俺だろ!?

・・・って、芽衣子?」


芽衣子は、光流に背を向けて立っていた。

肩が揺れているから、笑っているのだろう。


メイコ)「クス、クス ごめん、ごめん。
覚えてたわよ、ちゃんと。ありがとう?

ちょっと面白くて、ね。」

ヒカル)「・・・!

ったく、行くぞ!!」


芽衣子の笑顔を見て焦った光流は、芽衣子に背を向けて歩きだした。


芽衣子)「クスッ はい、はい。

ねぇ、光流。」
ヒカル)「んー?何だよ?」

メイコ)「信じてるよ?護ってくれる、って。」




ヒカル)「な、な・・・」


メイコ)「ほら、行くわよ。」


芽衣子は、固まる光流をよそに、歩きだした。


『芽衣子には、一生かなわない。』


そう思った光流だった。




明日は遊園地デートの日☆