「葵ぃーー、もう6時よ!おきなさーい。」


ガッターーン



「葵!?大丈夫?何してるのー?早く支度しなさーい。」





・・・何?あれ、なんだったの・・・?



葵です。
・・・今、ベッドから落ちました。



私が今いるのは、自分の部屋で・・・

着ているのは、昨日お風呂から上がって着たパジャマ。

いつも通りのお母さんの声・・・




夢?


一度夢だと自覚すると、フリーズしていた頭も動きだす。



アオイ)「あー、夢かぁ・・・
変な夢見ちゃったなぁ・・・。」


ベッドから落ちた時に強打した腰を擦りながら立ち上がる。



大丈夫、いつも通りだ。

変な夢見ちゃったけど、いつも通りの朝だ。




1ヶ月前に入学したばかりの高校の制服を着て、母親が朝食を作ってくれているであろうリビングへと向かった。