−昼休み in 屋上−


恋人(仮)になってから、昼休みは、2人で一緒に昼食をとるようになった。

これも、決まり事の1つだ。


ハル)「なぁ、葵。」

アオイ)「ん?なぁに??」

ハル)「明後日、どうする?」


アオイ)「・・・・・・・・・・・・・・・。」



ハル)「・・・葵?」


アオイ)「・・・明後日って・・?」

ハル)「は?お前の誕生日だろ。」

アオイ)「!!

・・・覚えてた・・・の・・・・・・?」


ハル)「当たり前だろ。葵は、恋人であるより前に、俺の幼なじみなんだから。」









アオイ)「・・・・・・ありがとう・・・。」






ほんと、なんで陽はなんでもわかるんだろ。


これも・・・『幼なじみ』だから・・・だよね?


アオイ)「陽、あのね?」

ハル)「ん?」


アオイ)「私もね、大切だよ。

芽衣子も、光流も、大事な友達だけど。

陽の幼なじみになれるのは、私しかいないし、私の幼なじみになれるのは、陽だけだもん。

一番・・大切だよ。


・・・陽が。」


幸福感でいっぱいになった葵だった―――