あーぁ、かわいそう・・・


アリサ)「・・・・・・なんで!?」


「「は!?」」

え、「なんで」って言った!?

なんでって、アナタ・・・


亜莉紗さんは、簡単には折れなかった。


アリサ)「なんで!?亜莉紗、可愛いよねぇ!?
陽君とも釣り合うじゃん!」



亜莉紗さんが出した大きな声のおかげで、人がどんどん集まってくる。



この人には、恥じらいというものが無いのだろうか―――?


アリサ)「陽君好きな人でもいるの!?」


あぁ、あぁ、あぁ、あぁ・・・・・・

そんな事、そんな大きな声で言ったら、もっと人が集まってきちゃうよ〜


ああ、逃げたい。

こんな所にいたくない・・・。



アリサ)「てゆーか、あんた何なの!?
ただの幼なじみなんでしょ!?

いつも、いつも陽君にくっついて・・・」


亜莉紗さんの怒りの矛先が、陽の隣に居たあたしに向いた――――