−放課後−



ハル)「葵、帰るぞ。」


アオイ)「はーい。」



支度をして、廊下に出たところで―――

アリサ)「陽君、ちょっといい?」

陽が声を掛けられた。



声を掛けてきたのは、隣のクラスの学年でも有名な、可愛い女の子だった。

ハル)「うん。何?」

ハル)『こいつ、誰?』

陽が小声で話し掛けてきた。



って、結構有名なのに知らないの!?

アオイ)『隣のクラスのコだよ。可愛いくて有名なコじゃん!』

ハル)『知らねぇよ。名前は?』

アオイ)『・・・・・・』

ハル)『葵?』

アオイ)『・・・・・・・・・・・・・・・』

ハル)『知らねぇのかよ!』


アリサ)「あのぉ、陽君?あのねぇ、亜莉紗(アリサ)と付き合って?」


・・・・・・・・・は?


え、告った??








人が告白する時に、人目につかない場所に行くのは、

1,恥ずかしい

2,振られた時に困る

などの理由があるかもしれない。




確かに、亜莉紗さんは可愛いし、自信もあるかもしれない。

でも・・・

こんな、廊下のど真ん中で

帰る人とかで、人が溢れるほどいるのに

告ります!!?



ホント驚きです。

しかも陽は―――

ハル)「ごめん。」



振るのに。