結局さっきの言葉は聞けないまま家に帰る事になった



月城くんは家の前まで送ってくれた


「送ってくれてありがとう。

それからこれ…」


私は月城くんにある物を差し出した




それは鈴



「これ、夢鈴って言うんだ。
これの鈴持ってると幸せになれるだって」


「いつの間にこんなの買ってたんだ?」


「あ、月城くんとはぐれてから
色んなとこ歩き回ってたら見つけて…きゃっ!」




言い終わらないうちに月城くんは私を抱きしめた