「疑ってごめんなさい」


ぺこりと頭を下げると、その頭をガシッと掴まれた。


「よく疑えたよね、この俺を」


「ごめんなさいって」


「いいよ。らみの家にお邪魔させてくれるなら」


うええ……。


頭があげられないから、目線だけ上に向けて瞬の顔を見ようとした。


でも制服のネクタイしか見えなかった。


「家帰りなよ」


「鍵忘れた」


「ぷははは!バカでぇ」


笑ったら頭を掴んでる手に力を入れられた。



短気男を怒らせてはいけません。


無言で手を引かれて、まるで自分の家みたいに入る瞬に続いて入っていった。