「どういう意味だよ!!」 紫音の発言に氷真は突っかかった。 「下駄箱ではさんだだけなのになんでパックリと切ったような傷ができるんだ?」 紫音は呆れたように言った。 「そういやぁ、何でだ?」 氷真は今ごろ気づいたようだ。 ばれちゃったか。上手くごまかせると思ったんだけどな。 どうやら紫音は氷真よりも探偵の素質があるみたいだ。 まぁ、誰でも氷真よりは素質はあるか。 あたしはどう誤魔化そうか考えた。 「本当こと言えよ。誤魔化しなしだ」 あたしの考えは紫音にはバレバレらしい。