手を伸ばした所で掴めるのは厳しいだけの現実。 何かが込み上げてきて私はおもいっきり唇を噛み締めた。 口に広がる鉄の味は今の私を支えてくれる。 ここに存在しているんだと教えてくれる。 泣くな。 分かりきっていたことでしょう? 仕方ないことなんだから…。