「…あいつは、俺も気にくわなかったからな。…なぁリア」

「なぁに?」

「…戻るのか?…城にー…」


アルスは、少し間をおいて、そうリアナに話す。

「戻らなきゃー…。こわいけれど…。」

「そっか…。あの王子と…結婚…するのか?」

アルスは、視線を反らして話す。


「たぶんー…するかな…。」

リアナの言葉に、黙りこんでしまうアルス。