「美空…っ」 陸斗に抱きしめられた瞬間 私,分かったの あぁ,ちゃんと愛されてたんだ って 「ねぇ,陸斗…?」 私が呼ぶと陸斗は つらそうな顔をこっちに向けた 「全部…全部… 夢だったらいいのにね…?」 夢だったらいい… そう願っても 傷だらけの体と ズタズタの心は 紛れもなく現実で… 涙が出そうなのを必死に我慢して 精一杯笑った