「うっ……なっ誰だっ?」 「あたし?覚えてないの?」 「知らねえよ!お前は誰だ!?」 あら、まだ叫ぶ力があるんだ。 「まあ最期だし教えてあげる♪あたしは君島多美。……よくも寛人を殺してくれたわね……!」 「ちっ違うんだっ……!あれは…」 「うるさいうるさいうるさい!あんたなんかこうよ!」 あたしは出刃包丁で彼の体を貫いた。 「ふぁ~あ眠い……何なのよ、も~騒がしい……亮ちゃん帰ってんの?」 寝ぼけた女が一人、リビングから出てきた。