―次の日の朝。 「えー昨日の夜から安藤菜月が行方不明になっている。みんな何か情報を知っていたら教えてくれ」 「ええーっ!?」 「マジで!?」 「どうりで電話しても繋がらなかったはずだよ」 「どこ行ったんだろ?」 みんながざわめく。 そんな中冷静だったのがあたしと松山さんだけだった。 松山さんは罪悪感を感じているのか、今にも泣きそうな顔をしている。 松山さん、貴女は悪くないのよ。 悪いのは寛人の悪口言った安藤よ。 あたし達は悪くないのよ……。