ハルマはそれ以上何も言わなかった。



何かをかくしている私に


“レツの側に居てあげて”


返事をしなかった私に。



「きっと、そろそろレツとツカサも帰ってくるから倉庫戻ろうか」



「うん」



「寒くない?」



「大丈夫」




ハルマはいつだって優しい。




ハルマが言う「俺は優しくない」その言葉を私に残して……ずっと続く階段を下った。