「ッててて…」



消毒液を垂らして絆創膏を張り付ける。


じわりと滲みるその感覚に顔を歪ませながらも


部屋に掛かった時計を見てバタバタと階段を下りる私



いつもギリギリに家を出る私が校舎に入る時は、いつも人なんてほとんどないはずなのに



「何してんの…」



うちのクラスの下駄箱の前、うつ向いてしゃがんでいた彼女に一歩後退りをする