人なんて滅多に来ねーし、なにより静か。 屋上に行こう。 俺は夕日に吸い寄せられるように屋上へ向かった。 「……あれ」 誰もいないと思っていたベンチに人影。 …春だった。 しかも寝ている。 俺は春の前に立って考えた。 ……さて、どうするか。 起こすか、放置か。