「あの校章……」



かばんに付いていた校章が私がこれから通う学校の校章と同じだった。



あの人も同じ高校かな……。



やっぱり男の子って大きいしちょっと怖いな……。



そんなことを思いながら歩きだそうとすると、足元に何か落ちていた。



「お守り?」



さっきぶつかった男の子のかな……?



私はそのお守りを拾って学校へ向かった。





「ここか……」



私はそう言うと一回深呼吸をして校門をくぐった。