先生と保健室で


サラサラな黒髪を
ピアスのついた耳にかける。



そして机の中から
赤い眼鏡をかけた。








先生は目が悪いらしい。








俺はただただ
先生を見つめていた。





保健室にはキーボードの
カタカタという音だけが響いていた。








すると廊下から
バタバタを足音が聞こえた。


その足音は
教室へと続いている。









・・・イヤな予感。





そしてそのイヤな予感は
見事当たってしまった。