いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

慌てて春田から離れる高橋に、“ゴリラ”はズンズンという感じで近付いて行く。

そしてアタフタする高橋の胸倉を掴むと、ぐいっと締め上げた。


「おまえは、美沙子先生に何をしてた!?」


「いえ、ぼ、ボクは何も…。ちょっと、ね、熱が出たので…」


「熱が出ただぁ?」


「あ、あれ? そうでもないかな。えへへ」


「どうせ仮病だろ? とっとと教室へ戻れ!」


高橋は“ゴリラ”にど突かれ、よろけながらドアに向かわされた。


「美沙子先生に近付く奴はこの俺が許さん。他の奴にも言っとけ。分かったか!?」


「はいー」


と言って高橋はすごすごと保健室を出て行った。