いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「眠れないの…」


「羊の数を数えてもダメですか?」


徹也は本をテーブルに起き、体を起こしながらそう言った。


「バカにしないで」


「別にそういうわけじゃ…」


徹也には春田をバカにする気持ちはないが、小さい子供みたいだなとは思った。実際には遥かに年上の女性のはずなのに…


「一人じゃ寂しくて…」


「普段も一人で寝てるんじゃないんですか?」


「そうだけど…。今夜はダメみたいで…。福山君だって、そんな所じゃ眠れないでしょ?」


「いや、何とかなりますよ。そろそろ寝ようと思ってたところです」


「そんなイジワル言わないで、グス、一緒に寝てよ?」


「ちょっと、先生…」


とうとう春田は泣き出し、徹也はそれに驚き、慌てて立ち上がった。