いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

春田は徹也のスウェットに着替えてベッドに横になり、天井を見上げてハァーとため息をついた。


彩香と飲んだビールの酔いがまだ抜け切れてない事もあり、変に目が冴えて眠れそうもない。


(福山君はもう寝たのかしら…)


羽毛布団を口まで引き上げたら、徹也の匂いがした。


春田はガバッと布団を剥ぐと、裸足の足をフローリングの床に降ろし、ペタペタと歩いて部屋を出た。
スウェットの下は、春田には大き過ぎるので履いていない。


リビングには、明かりが煌々と着いていた。


徹也は、毛布を掛けてソファーに窮屈そうに丸まって横になり、本を読んでいた。


「福山君…」


「せ、先生…、どうしたんですか?」


徹也は、真っ白な脚を剥き出しにして、今にも泣き出しそうな顔で立ちすくむ春田を見て、心臓が大きく跳ね上がるのを感じた。