いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「隠す事ないじゃないですか…」


「イヤ。見ないで!」


春田は片手で顔を隠したまま、脇に置いたバッグを掴むとソファーを立とうとした。徹也から離れた場所で化粧をしようと思って。


「先生…!」


しかし徹也にガッチリと腕を掴まれてしまった。


「放して!」


「やだ。先生の素顔、もっと見てたい」


「もう…」


春田は抵抗を諦め、徹也によって顔を被う手をやんわり退かされた。


春田は恨めしそうに徹也を見上げ、そんな春田に徹也はフッと笑みをこぼした。


「スッピンの先生って…、可愛いですね?」