いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

徹也に顔を拭いてもらっていた春田だが、徹也の手が止まり、たぶん拭き終わったと思うのだが、徹也は何も言わず変だなと思った。


静かに目を開けると、目の前に目を見開いた徹也の顔があった。


「ど、どうしたの?」


「先生…ですよね?」


「はあ? 何を言ってるの?」


「だって…、別人みたいだから…」


「あっ」


(しまった。福山君にスッピンを見られてる…!)


「見ないで!」


春田は慌てて、両手で顔を隠した。家族以外には見せる事のない、自分の素顔を…