いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「次? もう止めてよ、紹介とかするのは…」


『美沙子のためなのよ。もういい加減、恋人作らなくちゃ。同世代の…』


「そんなの余計なお世話よ」


『そうかもだけど、周りが世話しないと好きな人も出来ないんでしょ、美沙子は…』


「好きな人ぐらい、いるわよ!」


『え、いるの? あんたまさか、高校生じゃないでしょうね?』


「いいでしょう、別に…」


『ダメよ。そんな実らない恋ばかりしてちゃ』


「仕方ないでしょ、好きになっちゃったんだから…」


『本気なの?』


「たぶん…。もう切るわね」


『ちょっと、美沙子…』


春田は通話を切ると、ハアーとため息をついた。