いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「美沙子がまだ処女だなんて、誰も思わないだろうな…」


「そういうあんただって…! あ、お泊りするって事は、もう…?」


「うん…」


彩香は真っ赤な顔をして頷いた。


「最初は痛いだけだったけど、慣れると…気持ちいいの」


「そ、そんな事聞いてないわよ!」


(この…裏切り者!)


彩香がさっきから腕時計をチラチラ見る事に春田は気付いた。


「時間が気になるみたいね? 早く彼氏の所に行きたいんでしょ? もうお開きにしましょう?」


「ううん、そうじゃないの」


と言いながら、彩香はまた腕時計に目をやり、微かに首を傾げた。


「じゃあ、どうして…」


「美沙子、少し冒険してみなよ?」


「はあ? あんた、いったい…」


“何を企んでるの?”と春田が言おうとしたら、「来た!」と言って彩香は立ち上がった。