いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「ふーん、お泊まりかあ。こんな事してないで、早く行けばいいのに」


「そんな意地悪言わないでよ。そんな恐い顔してたら、せっかくの綺麗な顔が台なしよ?」


「そんなの、余計なお世話よ!」


春田はプンプン怒りながら、メニューに手を伸ばした。


「美沙子は笑顔が素敵なんだから、いつものように笑ってほしいな…」


「可笑しくもないのに笑えないでしょ?」


「でも…、そうしてもらわないと困るなあ」


「え?」


春田は彩香の呟きに驚き、メニューから視線を外し、彩香を探るような目で見た。


「今の、どういう意味よ?」


「べ、別に…」


「何で私が笑わないと彩香が困るの?」


「それは…」


「あんた、何か企んでるでしょ?」