いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

徹也の手術は無事に終わった。

春田は、手術の夜からずっと徹也に付きっ切りだった。


そんな春田が徹也とただならぬ関係である事に、徹也の父は気付いていたが、春田に何も言わなかった。


春田は学校に休暇届を出していた。徹也との関係が噂になっているだろうが、春田は気にしなかった。


母親には心配を掛けているが、それも勘弁してもらい、とにかく徹也から離れずにいた。離れる事など出来なかった。


そんなある日、手術して7日目の事だった。


個室の病室で、春田は未だに眠り続ける徹也の顔をチラチラ見ながら、鼻歌を口ずさんで花瓶の水を換えていた。


当初は“ゴリラ”に殴られて腫れていた頬も、今ではすっかり治り、まだ頭の包帯は取れないが、綺麗な顔で徹也は目を閉じていた。


水換えが終わり、フーッと息を吐きながら徹也を見ると、徹也の目が、開いていた。