いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

春田がハッとして徹也の父に視線を送り、徹也の父が反応しかかるのを由美は察したらしく、


「あ、何でもありません。私の記憶違いでした」

と言った。

春田はホッとしながら、由美は頭の良い子だなと思った。


「由美ちゃん…」


徹也の父がスクッと立ち上がると、由美に向かって沈痛な表情を見せた。


「申し訳ありません。本来ならきちんと謝罪しなければいけないのに、由美ちゃんやご両親に合わせる顔がなく、伺う勇気もなくて…。親子揃って情けない限りです」


「いえ、そんな…」


「あんな奴のためにわざわざ来てくれるとは、何と言ってよいやら…。おそらくバチが当たったんだと思います」


(この人、いったい何の話をしてるの?)