いけない保健教師〜気になる不良転校生〜

「何言ってんのよ、当たり前でしょ?」


「だって、高校の時の美沙子が来たのかと思ったから、タイムスリップしちゃったのかと思ったわよ…」


「ちょっとメイクを変えたの」


「ちょっとどころじゃないでしょ? それにしても驚いたわ…。美沙子、あんた全然年取ってないじゃない?」


「そんな事ないわよ」


「ううん、高校の頃と変わってないと思う。ねえ、なんで?」


「なんで、って?」


「なんでメイクを変えたの? っていうか、今までなんでケバかったの? なんで、なんで?」


「説明するから、その前に注文しちゃいましょ?」


「そ、そうね」


彩香はメニューを開きながらも、何度も首を捻っていた。

春田は、彩香にどう説明しようか考えていた。今夜は正直に、全てを話そうと思った。