「だーっ、あんな普通のルックスの先生に勉強教えてもらって何が楽しいのよ! イケメン先生に教えてもらうのがいいんじゃん! そしてあわよくば個人授業…なんて!」
「それなら、個人授業してもらえばいいじゃない。 私誘わなくても」
「それが、倖田先生に教えてもらいたがる人多くってさー、放課後ひとクラス貸し切って勉強会するらしいよ。 だからのぞみも行こう! ねっ!」
え~…。そんな事したら、三谷くんをストーカー出来にくくなるじゃん…。と考えてしまう。
そう思いながら、しぶしぶ勉強会の申し出をしに、職員室に向かう。
「倖田先生! 勉強会参加したいんですけど、枠開いてますか?」
と、絵里がニコニコと言う。
「ああ、空いてるけど…、七岡も参加するのか? 前回点良かっただろ?」
うん、確かに…。
暗記は得意だから年表とかも覚えるの早いし。問題は無いかな。
「えっと…前回よりも高得点狙ってまして」
そう言うと、倖田先生は、ふぅんと言った。
「じゃ、お前らのクラスはこれで3人だな」
…3人。
3人って…。


