教室に着くと、三谷くんが教室のドアを開けた。


後ろに私が居る事に気づいて、そのまま開けっ放しにしておいてくれたみたい。
そっと、三谷くんが触れた部分に触れる。


間接タッチ!…なんちゃって。と自分で言って恥ずかしいけど。



席は、三谷くんの席より2列離れていて3個くらい後ろ。


ちょっと遠いけど、ちょうど何してるか分かる席なので、結構ベストポジションだったりする。


…あ、三谷くん。今アクビした。
アクビしててもかっこいいなんて、ほんと罪だよなあ。


「のぞみっ! また三谷くん見てるの?」


そう言ったのは親友の絵里。


私は周りに聞こえてないかキョロキョロさせて確認。


誰も聞いてないっぽい…。
良かった~。


「そんなに好きなら、告白しちゃばいいのに」


サラッと言う絵里。


それが出来ないから、こうやって見てるくらいしかできないんじゃんか…。とむくれる。