俺の久楽っていう名前は、福が無くても苦しみより楽しみの方が多くありますようにっていう願いがこもっているらしい。
実際ついてないことだらけの日々だけど、楽しいことはいっぱいあった。
その中でも、コトといる時が一番楽しかったよ。
さっきの女の子みたいに、好きって言えたらいいな。
いつかそう言って、コトと付き合えたらいいな。
コトは俺のこと、好きだって言ってくれるかな…。
「…らく。久楽!!」
ゆさゆさ揺すられて、俺はゆっくり目を開ける。
見上げると、ぽかんと口を開けているコトがいた。
「コト?」
「ば、バカっ、なんでかばったりしたのよぉっ」


