シュークリーム

久美とはチームは違うけれど、同じ部署で似たようなプロジェクトに取り組んでいるから、簡単な仕事ならお互いに頼み合うこともあって。


この間、急に村上君に飲みに行こうって誘われた時も、私は同じような仕事を彼女に頼んだ。


それが仇になってもう何度もこんな雑用をさせられているような気がするのは、きっと気のせいなんかじゃない。


帰り支度をしながら、まだ戻って来ない久美のデスクにため息を落とした時──。


「疲れてるなー」


後ろから、苦笑混じりの声が飛んで来た。