シュークリーム

いつも通りに仕事を熟してついでに残業もしたあと、寒さに身を竦めながらオフィスを出た。


「森?」


「あ、村上君」


駅前で声を掛けられて振り返ると、村上君が歩み寄って来た。


「今、帰り?」


「うん。しっかり残業させられちゃった」


「お前、あんまり無理するなよ?」


「平気だって言ったじゃない。これでも体力には自信があるのよ?」


「それならいいけど。それより、今朝の……」


なにかを言い掛けた村上君は、戸惑うように口ごもった。