シュークリーム

課長にレトワール・ユニックのことを話すと、彼は目を細めた。


「大切にされてるんですね、彼女さんのこお」


結婚をしていない課長があんなことを訊いて来たのは、きっと恋人のため。


そんなことを考えていたけど、彼は眉を寄せて笑った。


「残念ながら、ただの友人だ。少し前に知り合ったんだけど、なかなか落ちてくれなくてな……」


「課長でもそんなことあるんですね」


「煩い。……森は俺をなんだと思っているんだ」


私の言葉に、課長が顔をしかめる。


そんな表情ですら、彼は端正なままだった。