「さっきも言っただろ? 急ぎじゃないし、うちのチームは時間に余裕があるから来週でいいよ」
「でも……」
自分の気持ちを素直に言えなくて、代わりに必死に口実を探す。
「お前さ、今日は定時に帰れるところだったのを中内に頼まれた仕事をやってたせいで、この時間になったんだろ? ただでさえ徹夜続きで疲れてるだろうし、今日くらいは早く帰ってゆっくり休めよ」
「え? 久美の仕事って……」
思わず小首を傾げた私は、エレベーターを降りた村上君の背中をまた慌てて追った。
「でも……」
自分の気持ちを素直に言えなくて、代わりに必死に口実を探す。
「お前さ、今日は定時に帰れるところだったのを中内に頼まれた仕事をやってたせいで、この時間になったんだろ? ただでさえ徹夜続きで疲れてるだろうし、今日くらいは早く帰ってゆっくり休めよ」
「え? 久美の仕事って……」
思わず小首を傾げた私は、エレベーターを降りた村上君の背中をまた慌てて追った。



