シュークリーム

「……とにかく、長谷川のことは信じるけど、課長のことは目の前で話を聞いてたから納得出来ねぇ」


ひと息ついた後、村上君が不機嫌な声で吐き捨てた。


「でも、私は本当に……」


そこまで言って、あとに続けようとしていた言葉を飲み込んだのは、課長と資料室で会った日のことを思い出したから……。


「あっ、あの日……」


目を小さく見開いた私を見た村上君の表情が、ほんの少しだけ緩んだような気がする。


彼は黙ったまま視線だけを寄越し、その表情で私を促した。