何何何!? 驚いて跳ね退いたあたしに 「すっげー すばしっこいのな」 男はそう言って笑う。 ・・・眠ってたんじゃなかったのか。 「・・・何なんですか」 人見知りであることもあって あたしは敵対心むき出しで男を睨んだ。 すると、 「ごめんごめん」 と、全く反省した様子はないが 謝ってきた。