高校生☆恋愛事情




「・・・百合」


こんなに甘える大樹の姿は
初めてだった。


おそるおそる手を伸ばし大樹の髪に触れた。


手のひらに感じる
大樹の体温に急に愛しさが増した。


久々に大樹に触れた気がする。


「...いいこ...いいこ?」



急に恥ずかしくなり照れ隠しに
ふざけてしまった。


「...悪い」



大樹が顔をあげた。
私の乱れた胸元をもとに戻し、
教室から出ていってしまった。