高校生☆恋愛事情





「ど、どうしたの?」



「大樹が探してた。

百合ちゃんに用があんだって」



「わかった。

わざわざ探してくれてたんだ。


ありがとう」



ううん、と笑い

瀬戸君は再び佐山を凝視する。



ん?と不信に思う。

どうして、何も話さないんだろう?


知り合いじゃなかったのか?




「大樹、教室にいるからさ」



その言葉に、

あたしは佐山に手を振り、

走り出した。




大樹があたしを探してるなんて珍しい。


今日はお弁当の約束もしてないのに。