「百合、最近、佐山君と仲いいよね」 お昼休みいきなり 友達に言われ、 飲んでたジュースを噴出しそうになった。 「えっ、そうかな?」 動揺を悟られないよう、 落ち着きながら訊きかえす。 「だって昨日も百合んとこきたし。 ほら今だって」 振り返ると 教室の窓から手を振る佐山の姿が。 わわわわわわ 「ごめん! ちょっと行って来る!」 教室を飛び出したあたしは 佐山の手を引き、屋上へ走った。