「百合」 顔を上げた瞬間 すぐそばにあった大樹の口唇が一瞬だけふれた。 いつのまに!? ____と驚いてるうちにもう一度重ねてきて。 今度はなかなか離れなかった。 挟んだり、なめたり、 しまいには奥深く入ってくる。 学校なのに。 見られてるかもしれないのに。 “やめないで” 優しく、あまやかな感触に涙がでそうになった。