あたしはスカートのヒダをギュッと握り 2人の方に向かって歩き出した。 最初に気づいたのは佐々木玲奈で、 目であたしを威嚇してくる。 大樹も気づき、 あたしの方に視線を向ける。 2人の視線を痛いほど受けながら、 あたしは2人の横を 通り過ぎた。 まるで2人のことなんか目に入ってない。 全然平気だって思わせるように。 あたしは振り向かず自分の教室へ戻った。