「・・・なあ、冬樹。」

「何。」

冬樹は返事をする。

「なんであの双子休みなんだ?」

「家庭の事情で二日休むって、さっき担任が言ってただろ。」

聞いてなかったの?と冬樹は言う。

「家庭の事情ってなんだ?」

「俺が知るわけないだろ。」

気になるなら電話でもしてみろよ、という。

「それが電話してもかからないし、

メールの返事もないんだ。」

何かあったんじゃないよな、と健二は言った。

それに呆れ半分で冬樹は自分の携帯を取り出す。

「海ちゃんには電話かけた?」

「いや、俺携番知らないし。」

「そっか。」

しょうがないな、と呟き冬樹は海に電話をかける。


<おかけになった電話は、電波が届かない場所に居られるか

電源が入っていない為にかかりません。>


「・・・。」

「かかんないだろ?」

「・・・二日休むって言ってたんだ。

二日たっても学校来なくて、連絡もなかったら直接家に

聞きに行けば?」

「・・・そうだな。」

なんだか胸騒ぎがする。

健二は二日間も待ってられないと思い、

今日学校が終わった後に直接家に行ってみる事にした。